BLEACHにおける最強の斬魄刀はなんだろうか。
最強の能力はなんだろうか。
BLEACHを読んだ誰しもの頭をよぎるであろう事は間違いありません。
コミックス内では、藍染惣右介の「鏡花水月」があまりに強く最強と呼ばれることが多いです。
しかし、小説版BLEACHではコミックスの中では考えられないレベルの能力の斬魄刀が出てきます。
その中の1つ、艶羅鏡典(えんらきょうてん)について書きたいと思います。
艶羅鏡典(えんらきょうてん)綱彌代時灘のチート斬魄刀
2018年12月に発売された3巻目によって完結した、
『BLEACH Can’t Fear Your Own World』シリーズ。
檜佐木修兵を主人公とした物語で、コミックス内では描かれなかった檜佐木や平子真子の卍解が書かれるなど、とても面白い小説です。
その作品内の斬魄刀「艶羅鏡典」
敵勢力として登場する、四大貴族・綱彌代時灘(つなやしろときなだ)が使った斬魄刀。
この斬魄刀、間違いなくBLEACH史上最強クラスのチート能力を持っています。
艶羅鏡典の能力
解号は、「四海啜りて天涯纏い、万象等しく写し削らん」
本人の知っている他の斬魄刀の始解を自由に発現できる能力
まさにチート。なんでもありというやつです。
使うごとに自らの魂魄が消耗するデメリット付きのようですが、綱彌代時灘はそれをかえりみない性格のためバンバン利用しています。
鍔と柄だけになった物に、自由自在の刃がつく。
卍解は模倣できないのですが、聞いただけで強すぎますよね。
ONE PIECEで例えるなら、ゴムゴムの実もメラメラの実もスナスナの実も、何でもかんでも組み合わせて使い放題といったところ。
弱いはずがないじゃないか…
小説内で綱彌代時灘が使った他者の斬魄刀は、以下の15種類。
- 侘助
- 瓠丸
- 餓樂廻廊
- 千本桜
- 土鯰
- 灰猫
- 流刃若火
- 金沙羅
- 鏡花水月
- 神鎗
- 氷輪丸
- 天譴
- 鈴虫
- 斬月
- 瑠璃色孔雀
ただし、能力は綱彌代時灘の霊圧に応じて強さが変わるらしく、流刃若火は山本元柳斎ほどの威力は出なかった模様。
斬月も、特殊な体質の黒崎一護が作り上げた斬魄刀のため、見た目しか真似できないようです。
四代貴族の綱彌代時灘は、もともとかなりの霊圧の持ち主なのでそれ以外はバッチリでした。
恐るべし四大貴族。
崩玉を持つ者に艶羅鏡典を渡してはならない
上記の斬魄刀の中でも、特に恐ろしいのが鏡花水月も使えるという事です。
五感全てを支配する、藍染惣右介のお得意技に、プラスアルファで色々組み合わせる事ができてしまいます。
藍染惣右介ご本人さんにこの斬魄刀を使わせてしまったら、一体どうなることやら…
崩玉と融合し、神に等しい次元の霊圧と不死の身体を手に入れた藍染。
使う能力は、始解を使う死神本人の能力のパワーの遥か上。
しかも使いすぎで死が迫るというデメリットが無い!
例えば氷輪丸。
まだ持ち主の日番谷冬獅郎が、未熟ながら使っている氷輪丸を、藍染が発現したら世界が常に絶対零度かもしれません。
ただ、艶羅鏡典は綱彌代家の斬魄刀。
おそらくですが、伊勢家の八鏡剣のようにその貴族しか使えない形式なら、藍染惣右介は能力を使えないと思われます。
つまり、綱彌代家の者を藍染のようにしては絶対にならない、ということですね。
…でも藍染だったら、
「いまの私に扱えない斬魄刀があると思っているのかね」
と言い出して使いそうな気がする…(ただの想像ですが)
土鯰は艶羅鏡典のおかげで日の目を浴びた
朽木ルキアの代役として、空座町担当になった死神「車谷善之助」
イモ山さん、アフさんなど色々雑な扱いをうけるギャグ要素の強いキャラクター。
斬魄刀の解号と名は『お早う 土鯰』
斬魄刀の能力は、「地面を殴りつけ操作する」
という、聞いた感じ強そうな能力ですが、いかんせん車谷善之助本人が貧弱極まりない。
しかし綱彌代時灘は、土鯰で泥人形を大量生産し、鏡花水月で別人に見せるという、素晴らしい応用技を披露してくれました。
小説を読んだとき、土鯰って実は使える斬魄刀かもなぁと感心。
ギャグ要素の強いキャラの能力ですら、綱彌代時灘は艶羅鏡典でカッコよく使ってみせたのです。
隊長格が発現する斬魄刀の中で、なぜかチョイスされた土鯰。
それだけのポテンシャルが土鯰にはあるのでしょう。
車谷善之助がもっと修行を積み、霊圧を上げ、上官になった暁には卍解が楽しみです。
連合軍VS綱彌代時灘はBLEACHの集大成
檜佐木修兵を主人公に挙げた作品、BLEACH Can’t Fear Your Own Worldシリーズ。
コミックス74巻の後の世界での物語。
尸魂界の隊長格、虚圏の十刃、完現術者、元星十字騎士団。
いままでのBLEACHコミックスの色々なキャラクターが連合軍となり、綱彌代時灘との戦いが始まるシーンは読みながら1ページ1ページが感動でした。
ただでさえそれだけのキャラクターが出てくる中、艶羅鏡典がそこに居ないキャラクターの能力を使うことで、
「BLEACHの集大成を読んでいる」
そんな気分にさせてくれた艶羅鏡典でした。
ご覧いただきありがとうございました。