BLEACHは、主に刀を使った戦闘が持ち味のマンガ。
ゆえにキャラクターが死んでしまうこと、敵を殺すことはしばしば起こり得ることですが…
その中で、BLEACH史上最も悲惨な死をとげたキャラクター『ザエルアポロ・グランツ』。
そして、その原因である『超人薬』について書いていこうと思います。
涅マユリ VS ザエルアポロ・グランツ
BLEACHコミックス34巻。
虚圏に救援にきた隊長たちが、十刃と戦うシーンのひとつ。
涅マユリ VS ザエルアポロ・グランツ
技術開発局・二代目局長と、虚圏の兵器開発研究者。
この科学者対決はBLEACHの中でも屈指の名シーンです。
お互いが自分の能力に加えて、様々な戦術をとるなか、ザエルアポロに対してとどめの一撃となったのが、『超人薬』です。
超人薬がザエルアポロに投与されたのは、ザエルアポロが自身の能力を使った時。
マユリの副官である涅ネムに、自分自身を産み付けたザエルアポロは、ネムの霊力をすべてうばい、自分はネムを母体として再誕。
不死鳥のように無傷で帰ってくるという強力な能力。
「完璧な生命」だと、ドヤ顔をつきつけましたが、ネムの身体に超人薬が盛られていたのでした。
超人薬の効能とザエルアポロの死
超人薬の効能は、『時間感覚の延長を、強制的に引き起こすこと』。
作中のマユリいわく「達人同士の戦いで、剣が止まって見える」といった、極限まで研ぎ澄まされた感覚の時間を何倍にもできるようです。
ただし感覚は超人になれど、身体は超人ではない。
遅れをとった肉体は、何倍にもなった時間感覚をそのまま味わう。
刹那の感覚を研ぎ澄ますための薬のため、本来は希釈して使うとマユリは述べています。
しかし、原液を盛られたザエルアポロは、1秒が100年に感じるレベルになりました。
マユリの刀が、自分の心臓を貫く感覚を100年間分あじわう。
BLEACH史上、最も悲惨な死をとげたキャラクターのひとりになったザエルアポロでした。
超人薬は適量でもヤバすぎる
さて、この一連のシーンのなかで「25万倍に希釈するのが適量」と、涅マユリは述べています。
刹那の感覚を研ぎ澄ますためには、1秒が100年にまで感じるレベルになる必要はありません。
むしろ元々は、正しく使って自分が超人の感覚を持てる薬です。
ここで疑問に思った事は、「25万倍でいいのか!?」という事。
希釈に比例して、時間感覚の延長が短くなるとしたら。
単純に計算すると、25万分の1の超人薬を飲んだ時は……
1秒が3.5時間に感じられます!
1秒が3時間半になっては耐えられない!
遅れを取った身体がついていかないのではザエルアポロと一緒です。
実際にそんな薬が存在しないので、なんとも言い表せませんが、
せめて数秒単位なら実用性があるのではないでしょうか?
25万倍ではなく、1億倍に希釈したら1秒が3.16秒に感じられます。
このくらいの細やかな超人レベルなら、戦いやスポーツでおおいに活躍できるでしょう。
(尸魂界にスポーツってあるのかな?笑)
と、いうわけで恐れ多くも涅隊長には、希釈量を見直していただきましょう。
ご覧いただきありがとうございました。