BLEACHにおいて、斬魄刀戦術における最大奥義、卍解。
コミックス全74巻の中で、次々と新しい卍解が登場しました。
当時、リアルタイムでジャンプを読んでいた人は、自分の好きなキャラの卍解が描かれる日を楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか?
まず、隊長になるには、卍解の習得が必須です。
例外として卍解未習得で隊長になったのは、更木剣八しか存在していません。
それをふまえると、小説版BLEACHや、アニメオリジナルを除き、コミックスに登場するキャラクターだけに絞っても、卍解を使えるであろうに描写がなかったキャラクターは10人もいるのです。
元 護廷十三隊隊長
まずは、ユーハバッハによる尸魂界侵攻。
いわゆる千年血戦篇が終わるまでの、元隊長を見ていきたいと思います。
藍染惣右介
元 五番隊隊長。
始解「鏡花水月」(きょうかすいげつ)
解号「砕けろ」
最期まで卍解しなかった死神の中で、おそらく最も謎めいているのは藍染惣右介でしょう。
始解「鏡花水月」の強さはBLEACH最強クラスであり、卍解なしでも圧倒的な敵キャラでした。
そもそも卍解は未習得だが、鏡花水月で支配していたため、欺くことで隊長になったのではないか。
という意見も多いですね。
しかし、ただでさえ他の追随を許さない霊圧の藍染が、卍解に至れなかったというのは考えにくいです。
プライドが高いことを鑑みても、卍解は間違いなく習得しているでしょう。
「鏡花水月」自体が卍解であり、始解を見せていない or 始解だと思わせている。のではないかなと個人的には思っています。
四楓院夜一
元 二番隊隊長 兼 隠密機動総司令官。
ストーリー全体、そして過去編にいたるまで、斬魄刀自体使うことのなかった死神です。
四大貴族・四楓院家の生まれで元々の霊圧も桁違いの彼女。
「瞬神・夜一」という異名がついている。
「瞬閧」という技を独自に開発し、扱う。
など、その溢れる才能がしっかり開花しています。
もはや斬魄刀より鬼道と白打で戦った方が強いらしいです。
または、斬魄刀の能力がしょぼすぎて、大昔に見切りをつけたのでしょうか…
黒崎一心(志波一心)
元 十番隊隊長。
始解「剡月」(えんげつ)
解号は「燃えろ」
焱熱系の斬魄刀で、自分の血で刀身を巨大化させることができます。
崩玉を取り込んだ藍染との戦いでは、「月牙天衝」と叫びながら斬撃をくりだしていました。
死神時代の名は志波一心、元五大貴族の一つ志波家の死神です。
しかし、そんな彼も卍解を使うことなく終わってしまいます。
藍染に倒される前に、せめて卍解してもよかったのでは?
ユーハバッハに立ち向かう一護を救援しに来た時、一緒に戦うことはできなかったのでしょうか?
主人公・黒崎一護の父の卍解。
見てみたかった卍解の1つです。
浮竹十四郎
元 十三番隊隊長。
始解「双魚理」(そうぎょのことわり)
解号「波悉く我が盾となれ 雷悉く我が刃となれ」
京楽春水とならんで、オサレ度バツグンの解号を持つベテラン隊長。
始解は、相手の攻撃の霊圧を吸収し、変化を加えて跳ね返す能力。
千年血戦篇でミミハギ様という名の、霊王の右腕の力を行使。
それをユーハバッハに打ち破られたことで死亡しました。
もし、その一連の流れがなかったら浮竹隊長の卍解を発動する機会はあったかもしれません。
コミックス序盤から登場し続けていたキャラだけに、卍解を行使できず死んでしまったのは悲しいです。
愛川羅武
元 七番隊隊長。
始解「天狗丸」(てんぐまる)
解号「打ち砕け」
仮面の軍勢が護廷十三隊に復帰してからも、現世に残り続けた死神。
しかし、卍解を見せることなく終わってしまいました。
同じ境遇の六車拳西や、鳳橋楼十郎が、後に卍解していることもあり、取り残されたラブが悔やまれます。
炎を纏った斬魄刀ですが、始解の戦い方としては棍棒による打撃が主体でした。
卍解が出てくるとすれば、炎の部分も全面に出てくる卍解だと面白いですね。
朽木銀嶺
元 六番隊隊長。
朽木白哉の祖父であり、四大貴族・朽木家の元当主です。
コミックスにおいても、過去編で登場したのみ。
卍解はおろか、斬魄刀を使うシーンすらありませんでした。
しかし、隊長である以上、当時は卍解に至っていたと思われます。
どの程度の力量を誇る死神だったのか検討はつきませんが、あくまでも四代貴族。
孫の白哉が憧れるような卍解であってほしいと願います。
後の護廷十三隊隊長
続いて、ユーハバッハが倒れた後。
滅却師との戦いが、霊王護神大戦と呼ばれるようになった世界で隊長になっている死神を見ていきましょう。
虎徹勇音
四番隊隊長。
始解「凍雲」(いてぐも)
解号「奔れ」
更木剣八の力を最大限に開放するため、犠牲となった初代剣八「卯ノ花八千流」。
彼女の後を継ぐ形で、後に四番隊隊長になっています。
元々、四番隊ということもあり戦闘には不向きそうな虎徹勇音。
隊長になっているシーンでも、ペコペコした穏やかな表情を見せています。
氷雪系の斬魄刀の卍解といえば、
「大紅蓮氷輪丸」「白霞罰」と、強力なものが浮かぶので、実は卍解したら凍雲もメチャクチャ強かったりするかもしれませんね。
本気を出したら強い。そんな卯ノ花隊長のような人であってほしいです。
射場鉄左衛門
七番隊隊長。
元七番隊隊長であった狛村左陣が、
「黒縄天譴明王・断鎧縄衣」(こくじょうてんげんみょうおう・だんがいじょうえ)
により人の姿に戻れなくなったことで、後を継ぐ形で七番隊隊長になりました。
始解も不明、戦闘描写もほぼ無いのにも関わらず、謎の強キャラ感を放つ射場さん。
始解も、見た目だけはコミックス内で描かれているものの強そうには見えず、謎の斬魄刀です。
しかし、斑目一角の先輩でもあり、狛村左陣の後をすぐ継いでいることから、実力は十分なのでしょう。
もしかしたら、副隊長の段階で卍解はできていたのではないかと思っています。
始解の形からして、卍解は直接攻撃系だと予想できます。
後輩の持つ、最弱の卍解と名高い「龍紋鬼灯丸」のようなデメリットがないことをお祈りいたします。
矢胴丸リサ
八番隊隊長。
始解は「鉄漿蜻蛉」(はぐろとんぼ)
解号は「潰せ」
元、京楽春水の下で八番隊副隊長でした。
仮面の軍勢として約100年現世にいた後、京楽春水が総隊長になったことがキッカケで隊長になりました。
槍のように変化する、直接攻撃系の斬魄刀。
上記の愛川羅武と違って、仮面の軍勢になる前は副隊長だったので、当時卍解ができていたかどうかは分かりません。
隊長になるにあたって習得した可能性もありますね。
松本乱菊
十番隊副隊長。
始解は「灰猫」(はいねこ)
解号は「唸れ」
松本乱菊は隊長になってはいないのですが、公式の設定で卍解を使える人物らしいです。
しかし、『BLEACH 13BLADEs.』の中でも、キャラ紹介ページにて、卍解は不明と記載されています。
刀身が灰になり、遠隔的に攻撃できる斬魄刀。
松本乱菊は、元々は日番谷冬獅郎の上官でした。
志波一心隊長の失踪後、本来なら松本が隊長になっていてもおかしくないのですが、何故か日番谷に追い抜かされる形に。
日番谷冬獅郎という人物は、コミックス内でも天才と称される死神なので、実力を鑑みての成り行きだったのでしょうか…その時の乱菊の反応がとても気になります。
卍解ができる点を踏まえると、松本乱菊は副隊長の中でも実力的には申し分ない人物なのでしょう。
平素は、酒飲みのお姉さんですけどね。
檜佐木と平子のように新しい卍解に期待
檜佐木修兵の「風死絞縄」(ふしのこうじょう)
平子真子の「逆様邪八宝塞」(さかしまよこしまはっぽうふさがり)
この2人もコミックス内で、卍解に至っていると発言したり、隊長だったりと卍解を使えるに該当する死神でした。
しかし、小説「BLEACH Can’t Fear Your Own World」でこのように卍解が補完されたので省いています。
この2人のように、後々どんな形であれ描かれなかった卍解が見れることを願っています。
まだまだ、せっかくこんなに卍解が披露されていないキャラクターがいるんですから、楽しみです。
ご覧いただきありがとうございました。