主人公補正。
漫画やアニメにおいて、「主人公だから起こる奇跡や恩恵」。
当たり前といえば当たり前ですが、主人公はピンチにならないと面白くないし、そのピンチで死んでしまってはストーリーが成り立ちません。
そんな主人公補正は、BLEACHの主人公「黒崎一護」にも多々見られます。
今回は、個人的に3つ「これは主人公補正すごいな」と感じたものをBLEACHのコミックスの中から挙げてみます。
双極を斬月で止めた
これがなんと言っても1番真っ先に思いつく主人公補正満点のシーン。
処刑寸前のルキアを救出するため、斬月一本で双極の矛(鳥のような形状になっていた)を止めた黒崎一護。
あの矛には斬魄刀百万本もの威力がこもっているらしいのですが、これをいとも簡単にガードしてしまったのです。
さらに、ルキアを拘束していた磔架(たっか)まで破壊。
この磔架、千年決戦編にて、藍染惣右介の自由を塞ぐほどの威力を見せたあの椅子と同じ素材。
あの椅子は、BLEACH史上最強の道具のひとつです。
この双極と対峙するシーンはルキアをついに救出できた序盤屈指の名シーンなので、その分の物凄い主人公補正がかかっているといえるのでしょう。
ウルキオラ戦での覚醒
このシーンは、主人公補正ありきというか、主人公らしいシーン。
圧倒的力の差により、瀕死に追い込まれてからの覚醒。
打って変わって、圧倒的有利になりウルキオラをボコボコに…
自我を失って猛烈なパワーアップをする姿は、エヴァンゲリオンの覚醒シーンを彷彿とさせる。
色々な漫画でありますが、こういう大逆転ってアツいですよね。
それにしてもあのシーン。
身を挺して闘った石田雨竜くんが倒れてるのに、一護も織姫も、死にゆくウルキオラしか眼中にない…
かわいそうに…石田…
何度でも蘇る死神の力
そもそも、死神の力が無くなってしまってはBLEACHが成り立たなくなるので、もちろん死神の力復活のシーンは多くなるのは分かります。
しかし、最初のルキアからの死神の力の譲渡から合成3回、死神の力会得。
これは他の死神にはできない、じつに主人公らしいですね。
まず、朽木白哉に、霊力を司る部位(鎖結と魄睡・さけつ/はくすい)を破壊される。
→浦原喜助の特訓により虚化寸前にして死神の力復活。
これに関しては、同じような目にあった「一貫坂慈楼坊」さんは涙目。
かまいたちの称号を自慢していた彼も、石田雨竜によって死神の力を失いました。
今は平民として慎ましい生活をしている事でしょう。
次に、藍染惣右介に「最後の月牙天衝」を放ち、死神の力消滅。
→銀城空吾との闘いの中、霊圧のこもった特殊な刀で死神の力復活。
「俺自身が月牙になる」
こんな事、他の死神にできるとはおもえない。
「私自身が千本桜になる(ハラハラハラ)」とか言って朽木白哉が花弁になる展開や、「俺自身が氷輪丸だ!(ガオーー)」みたいな展開…
それはそれで、めっちゃ面白そうですけどね(笑)
最後に
これは主人公だなぁ!というシーンを3つ挙げてみました。
もちろんこれ以外にも主人公らしいシーンはあります。
というより、『虚の力を有した死神で、しかも滅却師とのハーフ』という事自体が、最高にして最強の主人公補正であることは言うまでもないですよね。
もちろん、「こんな無茶苦茶な展開は酷い!」という意味ではなく、
あくまで「黒崎一護」という主人公を主人公たらしめるシーンを思い起こしてみたというものでした。
ご覧いただきありがとうございました。