週刊少年ジャンプに、『千年前の初代護廷十三隊』がポスターとして付属されました。
さらに、その週の『アニメ BLEACH千年血戦篇』では、この初代護廷十三隊がユーハバッハを追い詰めるシーンがアニメオリジナルで追加されています。
エンディングテーマには、このポスターから一人ずつ一枚絵になった新バージョンも公開されています。
現段階で、イラストと名前、アニメの数秒以外はすべて不明。
細かい設定が今後出てくるかどうかも不明です。
個人の感想・考察の域も含まれますが『初代護廷十三隊』についてまとめてみました。
初代護廷十三隊・概要
初代護廷十三隊は、山本重國が創設した死神の組織。
現在の護廷十三隊とは比べ物にならないほど殺伐としており、大罪人もいるほど。
さらに『護廷』とは名ばかり。
戦いへの誇りもなく、民を護る信念もない、荒くれ者の集団だったよう。
それゆえに強さに関しては恐れるほどで、千年前のユーハバッハは敗北しました。
原作では、初代護廷十三隊は『山本重國』と『卯ノ花八千流』らしき人物を含め、数人だけのシルエットしか描かれていません。
何番隊・および隊の特色について
また、イラストが公開された時は、誰が何番隊なのかについてもSNS上で盛り上がっていました。
アニメ放送の段階では1番目に『山本重國』、11番目に『卯ノ花八千流』でしたが、実際にエンディングテーマの順番通りの番号だったことが判明しました。(なぜか、二番隊と三番隊は逆)
また、荒くれ者の戦闘集団だった以上、現在の護廷十三隊のような『隊の特色・役割』は当時無かった可能性もあります。
山本元柳斎重國(やまもと げんりゅうさい しげくに)
一番隊隊長。
護廷十三隊を組織した張本人で、間違いなく当時の護廷十三隊でも総隊長として最強だったことでしょう。
額のキズが十字になっていることから、雀部長次郎の卍解で負傷した後、自ら『元柳斎』を名乗った後だということが分かります。
実際にアニメオリジナルシーンでは、隊長たちの猛攻のあと、追い詰められたユーハバッハに雀部長次郎が一太刀を入れるシーンがあります。
四楓院千日(しほういん ちか)
二番隊隊長。
エンディング3番目に登場した彼ですが、二番隊のようです。
彼は、明らかに『四楓院家』の特徴を全面に出したようなデザインをしています。
褐色の肌、オレンジの着物、瞳の色など、『四楓院夜一』と酷似している部分が多いです。
また、一見女性に見えなくもないですが、四楓院夜一が初の四楓院家女性当主だと言われているため男性でしょう。
厳原金勒(いづはら きんろく)
三番隊隊長。
エンディング2番目に登場した、聡明そうなメガネの男。
なぜか『四楓院千日』と『厳原金勒』は、アニメのエンディングが隊の番号と逆で登場しました。
アニメ放送当初は二番隊だと思っていたので『隠密機動』のイメージを強く持っていました。
しかし実際は三番隊でしたので、仮に『隠密機動』が千年前に組織されていても軍団長は『四楓院千日』だったと予想できます。
また、零番隊になる前の『麒麟寺天示郎』ではないかという意見もSNS上では見られました。
リーゼントっぽい髪型、腹巻きがポイントだったようですが、結果として全く関係はなさそうです。
山本重國の後ろにひっそりと立っていることや、戦闘シーンで相手の目を見ながら冷酷に首を攻撃していることから、普段は地味だが頭のキレるタイプではないかと予想できます。
志島知霧(しじま ちぎり)
四番隊隊長。
屈強な大男の多い初代護廷十三隊の中ではかなり細身で、病弱そうな男にも見えます。
彼が現在の四番隊だとしたら救護班のポジションになるわけですが、アニメの映像をみる限り本人も相当強いことは言うまでもありません。
志島の倒した者の血の池が出来上がっており、空を見上げていました。
他の隊長と違い、敵を倒すだけでなく明確に敵の首を落としていたところが印象的です。
戦いに愉悦を見出すのではなく、サイコパスのような面を持つタイプの荒くれ者なのかもしれません。
尾花弾児郎(おばな だんじろう)
五番隊隊長。
青い籠手をつけており、正統派の屈強な隊長という印象を受けます。
アニメ映像では特に特筆すべき点はありませんでしたが、斬魄刀を逆手にして使っていたのが印象的でした。
初代護廷十三隊には四楓院家以外の五大貴族はいませんが、少し『志波家』らしさを感じる風貌だと感じました。
髪型、雰囲気もそうですが、隊長羽織が袖のないタイプで『志波一心』と同じです。
斎藤不老不死(さいとう ふろうふし)
六番隊隊長。
この、眼帯にツインテールの女隊長が、ポスターを見た時まず目を引くでしょう。
六番隊といえば現在は『朽木家』が務めています。
しかし『斎藤不老不死』が隊長の頃はまだその風潮はなかったようです。
現状最もSNS上で見かけることが多い、超人気のキャラクターになっています。
Twitterのトレンドにも”斎藤不老不死”が入るなど、イラストも多数投稿されています。
舌を出しながら飛びかかるように攻撃をしており、かなり狂気的だと予想できます。
あまりに特徴的すぎる『不老不死』という名前は、『元柳斎』や『八千流』のように、当時自分につけた名前の可能性があります。
執行乃武綱(しぎょう のぶつな)
七番隊隊長。
毛皮とハチマキをまとった、獣のような男。
SNS上では、七番隊である事とその風貌から『狛村左陣』の大爺様にあたる人物ではないかと言われています。
執行乃武綱があの巨大な狼になったのであれば、ハチマキの下には大きなキズがあるかもしれません。
斬魄刀もかなり大きそうな上、鍔の形も特徴的。
手袋で手を隠していることや、様々な装飾品など、色々な設定が考えられそうなキャラクターです。
鹿取抜雲斎(かとりばつ うんさい)
八番隊隊長。
三つ編みメガネの華奢な女の子。
斎藤不老不死のような見た目ならともあれ、大人しそうな女の子が『初代護廷十三隊』というのはギャップが大きすぎます。
しかし、鹿取抜雲斎もしっかりと敵を蹂躙し、無傷でユーハバッハを追い詰める猛者です。
躊躇なく敵の腕を吹き飛ばしています。
斬魄刀が薙刀の形をしており、始解した姿と予想できます。
見た目と斬魄刀から『矢胴丸リサ』らしさが感じられます。
久面井煙鉄(くもい えんてつ)
九番隊隊長。
現在の技術開発局にいそうなメガネの大男。
私個人的には、アニメのオリジナルシーンが流れた時この男が一番気になりました。
研究者のような見た目でもあり、歯がギザギザのサイコキラー感もある。
初代特有の、”荒くれ者をとにかく集めたら来た感”が好きです。
斬魄刀が棍棒の形をしており、始解した姿と予想できます。
直接攻撃系だと予想でき、敵を殴りつけるような攻撃をしています。
王途川雨緒紀(おうとがわ ふるおき)
十番隊隊長。
長髪で編み笠をかぶった男。
ゴツい大男や見た目に癖の多い初代護廷十三隊の中で、端正な顔立ちをしています。
現在の護廷十三隊にいてもおかしくない風貌で、荒くれ者には見えません。
アニメにて敵を斬る際には編み笠が無く、長髪をなびかせていました。
また、斬魄刀が不自然に湾曲しているように見えますが、始解ではなく作画によるものだと思われます。
卯ノ花八千流(うのはな やちる)
十一番隊隊長。
『初代剣八』だった隊長として千年血戦篇でも活躍する女性。
永遠に戦いを楽しむ為に『回道』を極めており、現在では救護班の色が強い四番隊の隊長を務めています。
「あらゆる流派、あらゆる刃の流れは我が手にあり」という意味を込めて自ら『八千流』と名付けたそうです。
元々は、尸魂界の大罪人だったところを山本重國に腕を買われて隊長になりました。
更木剣八と戦う前であるため、首元にキズが無りません。
『剣八』の異名が付けられる程なので、初代護廷十三隊の中でも抜きん出て強いと予想できます。
善定寺有嬪(ぜんじょうじ うひん)
十二番隊隊長。
ピエロの様な顔と、パンダのような耳のついた大男。
最も奇抜な見た目をしており、現在の十二番隊隊長が『涅マユリ』であることを考えると、十二番隊は奇抜にする仕来たりでもあるのかと思うほどです。
当然、『涅マユリ』とも『技術開発局』とも無関係だと思われるので偶然だと思いますが。
アニメでは斬魄刀を使わず、敵を手で握りつぶしています。
これは四楓院家のように斬魄刀を使うより強いか、ただ単純に己の腕力が凄まじいかのどちらかでしょう。
逆骨才蔵(さかほね さいぞう)
十三番隊隊長。
現在の山本元柳斎重國よりも老体に見えるヨボヨボのお爺さん。
死神の年齢は見た目に比例していませんが、それにしても数千年単位で生きていそうです。
こんなに老体で戦えるのかといった雰囲気ですが、最前線で敵を倒し自らトドメを刺すシーンがあります。
『浮竹十四郎』のミミハギ様は、東流魂街七十六地区『逆骨(さかほね)』に伝わる土着神です。
同じ十三番隊であることからも、同じ名前であることは何か意味がありそうです。
まとめ・全員の名前一覧
- 一番隊・山本元柳斎重國(やまもと げんりゅうさい しげくに)
- 二番隊・四楓院千日(しほういん ちか)
- 三番隊・厳原金勒(いづはら きんろく)
- 四番隊・志島知霧(しじま ちぎり)
- 五番隊・尾花弾児郎(おばな だんじろう)
- 六番隊・斎藤不老不死(さいとう ふろうふし)
- 七番隊・執行乃武綱(しぎょう のぶつな)
- 八番隊・鹿取抜雲斎(かとりばつ うんさい)
- 九番隊・久面井煙鉄(くもい えんてつ)
- 十番隊・王途川雨緒紀(おうとがわ ふるおき)
- 十一番隊・卯ノ花八千流(うのはな やちる)
- 十二番隊・善定寺有嬪(ぜんじょうじ うひん)
- 十三番隊・逆骨才蔵(さかほね さいぞう)
初代護廷十三隊のポスター・アニメ映像・名前を見て感じたことは、複雑な名前が多く、五大貴族や現隊長とも繋がりがあまりない名前が多いことです。
貴族出身の隊長こそ初代に居そうなものですが、四楓院家のみで朽木家の先祖もいませんでした。
しかし、現在のキャラクターとの繋がりのある人物などが、実は入っていたというような設定があれば面白くなりそうです。
最後に、ほとんどの隊長が始解もせずにユーハバッハに大勝している強さ。
そして無法者とはいえ、団結して滅却師を倒し山本元柳斎重國に道を開ける様子などは、アニメ数秒とは思えないかっこよさがありました。
以上、初代護廷十三隊のまとめと感想でした。
ご覧いただきありがとうございました。