ナナナ・ナジャークープ(NaNaNa Najahkoop)。
BLEACH千年血戦篇にて登場した、見えざる帝国の滅却師の一人。
ナナナの強すぎる能力の解説と、その能力にそぐわないマヌケな残念シーン3選を紹介したいと思います。
ナナナは、ユーハバッハから『U』の聖文字を与えられた星十字騎士団で、原作にとどまらず小説にまで出てきます。
意外と、他の星十字騎士団に負けず登場機会の多いキャラクターです。
ナナナ・ナジャークープ 概要
『U』の聖文字、『無防備 -The Underbelly-(ジ・アンダーベリー)』の能力を持つ。
相手の霊圧を観察し、『モーフィン・パターン』という攻撃により相手を麻痺させることができる。
昆虫の目のようなゴーグル、白黒の歯、モミジ型の髪型、線香花火ような毛先。
体格もガリガリで貧弱そう。
聖文字を与えられた選ばれし星十字騎士団にしては、強そうには見えない外見をしています。
ナナナの初登場シーン
初登場はコミックス56巻。
鳳橋楼十郎(ローズ)の前に現れ、吉良イヅルの訃報を聞いたローズに、
「吉報じゃア 無さそうだな」
と呟きます。
この時、ローズと戦闘を行ったかは不明のまま、忘れ去られるように場面は移り変わります。
強すぎる能力、聖文字『U -無防備-』
ナナナ・ナジャークープの能力は決して最強という訳ではありません。
『無防備』の能力で麻痺させるには、観察に時間を要するほか、直接的なダメージがあるわけでもないからです。
しかし、この能力の素晴らしきは、藍染惣右介に通用してしまう事。
「あの藍染に通用する」
これだけで、そこらの能力より遥かに強力である事を物語っています。
藍染は、四肢の動きを5分間完全に麻痺させられました。
ナナナは、拘束具のおかげで穴だらけの霊圧が分かったと述べています。
しかし、藍染惣右介の霊圧は拘束具の上からでも異常なレベル。
「チキンの足を捥ぐよりラクショー!」
なんて言葉が出てくるという事すら異常なのです。
藍染も認めたナナナの強さ
「私が5分も動きを止められたなど初めてのことだ」
崩玉と融合し、異次元の霊圧を手に入れた藍染惣右介。
黒崎一護の『最後の月牙天衝』という一時的な例外を除けば、間違いなく最強の霊圧の持ち主です。
霊圧の高さの違いは固有の能力を無効化するほどであり、砕蜂の『弐撃決殺』ですら藍染には効果がありません。
- 黒崎一護
- ユーハバッハ
- ナナナ・ナジャークープ
藍染にまともに攻撃を食らわせたキャラクターは、この3人しかいないと考えるとナナナの凄さが際立ちますね。
已己巳己巴(いこみきどもえ)にも通用
小説版BLEACH『Can’t Fear Your Own World』に登場する、巨大な虚『已己巳己巴』。
身体は巨大なまま、ヴァストローデ級の霊圧を放つバケモノ。
小説内では、グリムジョーやリルトット等、強者の破面や滅却師をまとめて相手にできる屈強さがありました。
しかし、その戦闘の終盤『U -無防備-』が、ここでも火を吹きます。
已己巳己巴にもバッチリ『モーフィン・パターン』は通用し、超巨大な霊圧のバケモノを麻痺させたのでした。
時間さえ与えれば、彼に止められない相手はいなのかもしれません。
完聖体を使用していない
卍解の滅却師バージョンといえる完聖体(フォルシュテンリッヒ)。
多くの星十字騎士団が完聖体を披露した中、ナナナはそれを使用することなく、ユーハバッハに力を奪われてしまいました。
もし、彼の『U』の能力がこれ以上強化されたなら。
完聖体を使わずとも藍染を麻痺させる威力を考えると、ユーハバッハは非常に有望な人材から力を奪ってしまったのではないでしょうか。
ナナナ・ナジャークープの残念なシーン3選
『U -無防備-』の恐ろしい強さに対して、ナナナ自身はとてもマヌケ。
能力に見合わず残念な一面ばかりが目に入ってしまうキャラクターです。
よく登場する割には、登場するたびにボロボロになっているイメージを受けます。
そもそも遠隔で敵を戦闘不能にできるのにも関わらず、下手に姿を現す時点で自分の強みを活かしきれていないのです。
ここからは、ナナナの残念なシーンを3つ挙げてみます。
① 山本元柳斎重國に飛びかかる
打倒ユーハバッハのため、戦場に姿を現した山本元柳斎重國。
圧倒的な強者であることは明白な中、数人の星十字騎士団が襲いかかります。
ナナナもその中の一人で、何なら一番近くまで接近しています。
結果はもちろん即戦闘不能。
前述した通り、そもそも自分の能力を分かっているのだろうかというこの行動。
遠くから『モーフィン・パターン』を打ち込めば、一矢報いることもできただろうに…
② 阿散井恋次に何もできず
ナナナ・ナジャークープは、阿散井恋次を取り逃がすという失態もおかしています。
しかも、戦わずして一方的に倒せる千載一遇の機会を逃したのです。
コミックス63巻では、疲れて眠り込んでいる恋次を、ナナナがただ見ているだけというシーンがあります。
まさか敵の目の前で寝ているわけはない、と思い込んでしまったナナナ。
しかし、流石に数十分ならまだしも、一晩中警戒し続けていたというのもマヌケな話です。
更に残念なのは、せっかく恋次を一晩中観察し、
「オメーは終わりさレッドモンキー」
とまで豪語したのはいいものの、結局最後まで戦う事すらなかった事です。
③ 涅マユリに捕らえられていた
原作のナナナの登場は、バズビーの『バーナーフィンガー』を食らったシーンが最後となりました。
しかし、どうやらその後、涅マユリに捕らえられていたようです。
彼は小説版BLEACH『Can’t Fear Your Own World』に、涅骸部隊の一員として登場します。
涅骸部隊の生活は快適とは言えず、常にマユリの監視下かつ罰則のもとでの生活。
小説では、ナナナは涅マユリから『観察器具』という扱いを受けています。
バズビー達のように、ユーハバッハに見捨てられた者として死神と行動を共にすれば良かったものを。
彼には他の星十字騎士団より高い忠誠心があったのでしょうか…
最後に
以上、『U -無防備-』の恐るべき強さと、それに見合わない本人のマヌケなシーン3選でした。
千年血戦篇は、BLEACHでも最終盤ということもあり、星十字騎士団の能力はどれも強力なものが多いです。
そのかわりに仲間意識が薄かったり、個人個人があまり知的でない者が多かった印象です。
ナナナ・ナジャークープは、まさにその中の一人というキャラクターではないでしょうか。
- 登場するたびに、ボロボロに負ける。
- 登場するたびに、戦闘がフェードアウトする。
けれど、よく登場し、能力とインパクトは強烈という不思議なキャラクター。
余談ですが、ゴーグルと髪型のせいで、個人的にガリガリの東仙要っぽいなと感じるときがあります(笑)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。