“画像引用元: https://www.youtube.com/@bleachbravesouls8251”
2023年に放送された『アニメ BLEACH千年血戦篇‐訣別譚‐』。
その26話にて、修多羅千手丸の卍解『娑闥迦羅骸刺絡辻(しゃたつからがらしがらみのつじ)』が登場しました。
これはアニメオリジナルの卍解で、原作には登場しません。
ユーハバッハの親衛隊に加え、ハッシュヴァルト、石田雨竜の計6人を一気に倒した卍解についてまとめました。
娑闥迦羅骸刺絡辻(しゃたつからがらしがらみのつじ)
とんとんからから とんからら
一綛解かば万朶の眼
見つめ返せば眼も潰れよう
二綛解かば刃金のよろい
まといて立てるものは無し
三綛解かば黒砂の腸
手繰るその手が命取り
四綛解かば凍てつく褥
立ち入りゃ二度とは目覚めぬ処
五綛解かば焼野原
灰となる迄抜ける道無し
六綛解かば闇夜の星よ
捉わば終いの死出の星
悪玉どもよ疾く見やれ
千緒万端整えて放つ此の機
死出六色浮文機
卍解『娑闥迦羅骸刺絡辻』は、大きなはた織り機を出現させ、相手を反物に封印する能力です。
作中では、ユーハバッハ親衛隊の能力に対応したような封印方法をとっていました。
しかし、上記の修多羅千手丸の口上だけで展開され、詳しい説明はなかったため詳細は謎のままです。
はた織り機が出現するところまでは近くにいた親衛隊ですが、「とんとんからから とんからら」のタイミングで各々別の空間へと隔離されました。
難しい言葉が並んだ口上に合わせて能力が発動していく様は、京楽春水の『花天狂骨枯松心中』に似ています。
修多羅千手丸の卍解のために、零番隊自害
修多羅千手丸が卍解を使うためには、他の零番隊3人が自害する必要があります。
これは、あまりに強大すぎる力を各々の命を結んで封印していたからだそうです。
リジェ・バロの『万物貫通』によって死ぬはずの二枚屋王悦が、「零番隊のマジを見せてやる」と言い残し自害する展開は、全く原作にはない斬新なものでした。
『娑闥迦羅骸刺絡辻』が発動した際には、尸魂界はもちろん現世にすら揺れが響いています。
黒崎一心や石田竜弦が心配そうに空を見上げているシーンもあり、1つの卍解とは思えないほどの力があるようです。
おそらく、二枚屋王悦、麒麟寺天示郎、曳舟桐生も他の3人が自害することで使える卍解があるのではないかと推測できます。
「千手丸、奴らを斬るのはお前だ」
「千の手を持つあんたなら、6人くらいお手のもんだろう」
これらの王悦と曳舟のセリフからも、親衛隊相手に適した、最も多人数相手の卍解が千手丸だったのではないでしょうか。
ユーハバッハ親衛隊の倒され方
死出六色浮文機(しでのろくしきうきもんのはた)で終わる口上には6つの段落があります。
親衛隊4人、ハッシュヴァルト、石田雨竜がそれぞれ1つずつ別の倒され方をしますが、その方法が今後の展開とリンクさせたかのようなものになっています。
- リジェ・バロ → 身体に穴が開く(花天狂骨枯松心中)
- ペルニダ・パルンカジャス → 飲み込まれる(金色疋殺地蔵)
- ジェラルド・ヴァルキリー → 凍らされる(大紅蓮氷輪丸)
- ハッシュヴァルト → 炎に焼かれる(バズビー)
- 石田雨竜 → 星章(聖別)
親衛隊3人は今後の戦いでの負け方、ハッシュヴァルトと石田雨竜は自身の生い立ちと関わりの深いものとリンクしています。
アスキン・ナックルヴァールは板で囲まれますが、彼だけは心臓をグリムジョーに貫かれるという展開とはあまり合致しない印象です。
最後に
零番隊は、卍解はおろか始解すらまともに出ていないキャラクター達でした。
戦闘シーンが少し盛られる事はよくありますが、完全新規の卍解がアニオリで追加された事に驚いた人は多いと思います。
「しゃたつからがらしがらみのつじ」という、絶対に普段使わない言葉でありながら、語感がよく口に出したくなるセンス。
このワードは間違いなく久保帯人先生が監修されたんだろうなと感じます。
以上、修多羅千手丸の卍解『娑闥迦羅骸刺絡辻(しゃたつからがらしがらみのつじ)』についてのまとめでした。
ご覧いただきありがとうございました。